ねずさんの日本の心で読み解く百人一首(その1)②

2019年8月16日

岡野俊昭氏と小名木善行氏の対談シリーズ、第2回目です。★★★

岡野氏のアイコンをコアラ、小名木氏のアイコンをパンダにしています。


 

岡野氏
岡野氏

それでは続いていきたいと思います。

ねづさんの質問でですね、私は、よくこれ(チャンネルAJERのこと)は経済チャンネルだと。

そこで、古典の話をするというのは非常にある意味、私は意義あることだと思っているんですが、その辺について自由にお話いただきたいと思っているのですが。

小名木氏
小名木氏

あの~チャンネルAJERというのは政治経済チャンネルですよね。

その中で、にもかかわらず、なぜ古典なのか。

その、日本という国が取り戻すべき形っていういものがあるはずなんですね。

その形を取り戻していく、その上に経済の発展というものもある、政治の進むべき道っていうものも必ずあるはずなんですね。

すべての国の、あらゆる民族の、あらゆる国家において、その国の歴史・伝統・文化を無視した政治体制というのはうまくいかない。

絶対にうまくいかない。

だから、それを無理やりうまくいかせようとしたら、粛清と称して大多数の国民を殺すっていう、どっかの国みたいなことが起こるわけですよね。

岡野氏
岡野氏
得意な国がありますからね。
小名木氏
小名木氏

でもそうではなくて、ほんとに民衆のための国の形を作ろうとするならば、やっぱり日本っていう国がどういう風に進んできたのかを、もう一回改めて検証する必要があると思うんですね。

で、よくあるんですけども、あの~お隣の国が日本のことを悪いことを言っていると。

悪いこと言ってるからふざけんなと怒って悪いことを言い返す。

これですね。

悪口言われたから悪口言い返す。

これ向こう100年続けて日本がよくなるかって。

岡野氏
岡野氏
なりませんね。
小名木氏
小名木氏

なりませんよ、そんなもの。

それよりも、日本という国の中に、我々がもっと学ぶべきものがあるわけでしょ。

我々自身が日本という国の素晴らしさをわかってない。

殆どわかってない状態でよその国の悪口ばかり言ってて、それで日本はよくなるのかって。

なるわけないですよね。

岡野氏
岡野氏

なるわけないですよね。

だから今、小名木さんの話を伺っててパッと思い出したことがあるんですね。

私の友人がですね、外国に子供を留学させたんです。

で、そこで留学の時に、英語が堪能ですから…かなり堪能なんです。

それで、今言ったように、日本の伝統文化をよく理解しないで、テストが相当優秀、英語が優秀。

で、何やったかというと、日本は先の大戦において東南アジアや各国に大変悪いことをしたし、世界中にも大変ひどいことをしたと。

そういう話をして、受けるかと思ってスピーチしたら、一斉に誰にも相手にされなかったと。

そして、自分の国の悪口を言う人はね、テロリストだろうと、皆はそう思ったらしいです。

小名木氏
小名木氏
笑 笑 笑
岡野氏
岡野氏

その人はね、テロリストだと思われたらしいんです。

女性ですよね。

で、誰も相手にしてくれなかった、ごく最近の事なんです。

それで、もう一ついい例があるのは、慶応大学の女性で世界中の学校に留学した経験がある子で。

その子がですね、なんとやはり、ある時に各国の人たちが集まった時に、お国自慢が始まった時に、自分はテストはできたけれども、語学はもう平気だと、堪能だ、日本語よりうまいくらい。

ところが、日本のこの伝統文化について誇り高く語ることができなかったと、大変なショックを受けて来て、私その人と話をしたことがあるんです。

ということは、この本がですね、いかにそういう子供たちに勇気をものであるかということですね。

ねずさんの 日本の心で読み解く「百人一首」
小名木氏
小名木氏
ありがとうございます。
岡野氏
岡野氏

私は今から始まって、その歴史と伝統文化、そしてどのようにして日本の方々がですね、先人がそのこういう百人一首を編纂したり、あるいは万葉集でもそうですけど、そういうことをやってきたかということをね、あらためてキチっと学校教育の中で教えていかなきゃダメですね。

小名木氏
小名木氏

これはね~是非皆さん、強く申し上げたいんですけど。

日本で、国旗・国歌、それに対して敬意を払うと右翼だと言われるんです。

祝日に国旗を掲揚すると右翼だと言われますよね。

それを言ったら世界中の国々の人は全部右翼(笑)

岡野氏
岡野氏
全部右翼、そうです(笑)
小名木氏
小名木氏

アメリカ人なんか、典型的な右翼になりますよね。

世界中どこの国においても、自国の国旗、あるいは国歌というものに対して敬意を払う。

こんなもの当たり前の常識であって、それが右翼と言うんならまさに世界中右翼であって。

じゃぁ、日本は何なんだ(笑)

岡野氏
岡野氏

日本だけ左翼ですね(笑)

日本は、左翼になっちゃう。

小名木氏
小名木氏

おかしいんじゃないかって。

で、その、日本という国が持っている歴史・伝統・文化はどうなのかといえば、実は日本は世界で一番歴史の古い国なんですよね。

岡野氏
岡野氏
え~そうですよね、
小名木氏
小名木氏

千年前の女性が、歴史に残る文学、純文学を残している。

こんなこと世界中どこ探したってない。

岡野氏
岡野氏
ないですね~。
小名木氏
小名木氏

で、千年前の女性が詠んだ歌っていうのが今だに残っているわけです。

そして、人々に愛され続けているんです。

どういう国だと思うんですよね。

そういう日本という国の歴史・伝統・文化っていうものが、じゃぁ、なぜ出来上がったのか。

その一番の根っこ、それは何かといえば、日本においてはやっぱり天皇の存在なんですね。

で、その天皇を西洋の国王や中国の皇帝のような、要するに絶対君主、権力者、とみなしてしまうっていうのが、これがそもそもの間違いなんですね。

岡野氏
岡野氏
そのとおりです。
小名木氏
小名木氏

天皇は政治権力振るわないです。

政治権力どころか無私の存在です。

だから、歴代の天皇で一人もですね“私”という言葉を使った天皇はいないわけですよ。

皆“朕(チン)”です。

で、その、つまり天皇というのは無私なる存在、私もない。

私もないということは私有権がない。

つまり私有権がないということは、民衆や土地、財産というものを私有することがない。

すべて公(コウ)、公(オオヤケ)しかない。

その公(オオヤケ)しかない天皇という存在がすべての民衆を宝物としてくれてる。

岡野氏
岡野氏
まさに、さっきの大御宝ですね。
小名木氏
小名木氏

大御宝です。

だから、政治権力者というのは、すべて天皇の宝物を預かる立場ですよね。

だから、江戸時代のお殿様、お大名さんというのは、あれ大名といますけど、大名主ですよね。

大名主というのは、地区の名主さんなんですけども、その権威っていうのは天皇から授かっている、あるいは天皇から授かった将軍によって任命されている。

で、例えば薩摩藩であれば、島津のお殿様がお大名になってます。

藩主ですけれども、それはあくまでも預かっている立場。

民衆、大御宝を預かっている立場。

だから、大御宝である民衆のために自分の持ってるすべてを使って民衆が安心して暮らせるようにしていく、っていうのがやっぱりお大名様の役割として認識される。

大名っていうのは、幕末に向けて皆貧乏になったでしょ。

皆、借金まみれですよね。

税収があるのに、なんで借金まみれなんだと。

当たり前ですよ、日本というのは自然災害が多いわけですから。

台風が来る、大水が起こる、地震が来る、そのたびにお蔵米を放出し、国土復興のために人夫を雇い、その時も一円も値切ってないですから。

ちゃんと日当はらうわけですから。

大赤字ですよね。

それが、何回も何回も歴史の中で繰り返されでば、それはね~幕末のころになったら皆借金まみれになりますよ。

その借金まみれになったお侍さん、武士っていうものを、明治・大正・昭和と日本人はものすごく尊敬したわけでしょ。

なぜ尊敬したのか、そこは身を削ってでも民衆のために尽くしてくれたっていう、そのことに対して感謝があるから。

岡野氏
岡野氏
そうですね。
小名木氏
小名木氏

ですよね。

そういうことを、階級闘争史観という19世紀の共産主義的な思想でね、一般の民衆を大名が虐げていたんだって。

虐げていたような変な存在だったら、民衆が武士道を尊重するようになるかって話ですよね。

岡野氏
岡野氏

ですから、今、伺っててまたパッと思い出したんですけど。

昔は、殿様が酒飲みすぎたり、ちょっと遊びが過ぎると殿様を座敷牢に入れたりして家来がやってるんですよね。

小名木氏
小名木氏
そうそう。
小名木氏
小名木氏

そんな国はないんですよね。

で、殿様も素直に従ってると。

それからですね、私は、東北行ったときですね、その~堀田様ですか、その大変な豪農がいますよね。

で、あの方にですね「堀田様にはなれないまでもせめてなりたや殿様に」

要は、農民のほうが殿様より上にね、歌に残ってるんですね。

それが、日本の各地のもので、庄屋様とか、お殿様とか、それがそれぞれのお国言葉や、それからその~歌にですね、殿様とか庄屋様をたたえた歌がいっぱい残ってるんですね。

ということは、民衆はまさに戦後の階級闘争史で教育しているような、ああいう形の上から命令調で人を年中切ったりはったりしてないってことですね。

あれは、日本の周りにいた社会主義の国がそうであったんであって、中国がそうであったんですよ。

韓国がそうであったんであって、日本はそうじゃなかったっていうことですね。

小名木氏
小名木氏
一緒にしないでもらいたいと(笑)
岡野氏
岡野氏
やめてほしですよね。
小名木氏
小名木氏

そういう、素晴らしい国造りっていうものを、もう一度やり直そうと。

もう一度、そういう国造りっていうものを徹底してやろうじゃないかっていうことで始めたのが、実は大化の改新。

で、大化の改新をした中大兄皇子が後年、天智天皇となる。

百人一首の一番歌は天智天皇がスタートなんです。

持統天皇が次にくるわけです。

天智天皇は大化の改新を成し遂げた偉大な天皇ですよね。

もう一つあるんですよ。

日本人って時間に正確でしょ?

なんでかっていったら、天智天皇の時代に時計を導入してるんです。

これ水時計なんですよ。

それをサイフォンの原理かなんかを使ってですね、時計を導入している。

つまり天智天皇が時計という概念を日本人の中に入れてくださることによって、今の日本人っていうのは世界で最も時間に正確な民族なんです。

原因をたどったら天智天皇なんです。

それから、先生の名前が岡野でしょう。

漢字二文字でしょ。

日本全国殆どの地名が漢字二文字でしょ。

なぜかって言ったら、中大兄皇子が公地公民制度を引いた時に、全国の土地の名前を漢字二文字で表記しなさいっていう指令を出してる。

岡野氏
岡野氏

それがいまだに影響を与えているわけですね。

小名木氏
小名木氏

そうなんです。

だから、天地天皇の恩恵に現代人は皆浸っているわけですよ。

その天智天皇が百人一首の一番歌。

二番目が、日本で最初に海外にむけて日本という国の名前を発信した天皇、持統天皇。

岡野氏
岡野氏
女性ですよね。
小名木氏
小名木氏

女性です、はい。

そっから始まる500年の天皇と民衆、天皇と貴族、そして民衆の歴史。

そういう国造りがどんどん行われ、そして最盛期にほんとに安定して女性たちが光輝くそういう時代を迎え、そしてその時代が武家の台頭によってですね、ちょっとした弾みから音を立てて崩れていく。

その中で、何とかして国を立て直そうとしながら、どんどんそれが裏目裏目に出て行ってしまう、その悲しみの歌っていう。

それまでがですね、100首のなかにダーッと入ってるわけです。

これはね~ほんとに百人一首は素晴らしい。

岡野氏
岡野氏

これはね~私はね~まさに天皇を中心に日本があり、そして自然を愛した日本人、非常にこう繊細に月の移り変わりや太陽の形からですね、もうそのピシッと詠われている。

それを見るとですね、私はあの~ある人がですね、あの当時の恋の歌なんかを見てるとですね、あの山に月がこの辺にかかった時に、葉っぱがこんなような色の時に、あの人は亡くなりましたという、そういう表現があるんですね

そうすると、今の何時何分何秒に亡くなったっていうよりも、時としてそれはその人を思い出す感覚としてはピタリその時代の人は、自然の中に自分の過去の思い出まで組み込んであると。

凄い民族ですよね。

小名木氏
小名木氏

ですよね~。

ちょうどね、それにピッタリの歌があるんですよ

素性法師の歌なんですけどね、これはまぁ次回にお話しをしたいと思います。

岡野氏
岡野氏

それからあの、こういう意味でですね、まさにそのねずさんの百人一首はですね、非常に新しい角度から切り込んでいくし、そして天皇性を中心に日本がいろんなこう揺れ動きがあっても、またそこに収束してですね、そして縦糸がピシッとしてると。

そして民衆が横糸としていろんな生活があるということを、ここから読みとれると、私は思っています。

小名木氏
小名木氏

間違いなく読みとれると思いますね。

そもそもですね、日本の国旗って日の丸でしょ。

丸じゃないですか。

ヨーロッパの国旗、アメリカの国旗、全部世界中の国旗は直線です。

岡野氏
岡野氏
そういわれればそうですよね。
小名木氏
小名木氏

ですよね。

直線っていうのは、右か左か上か下ですよ。

どっちが上か、どっちが下か。

「わしのほうが上だ」

「お前は下だ」

みたいなね。

あるいは、左翼か右翼か、もうそういう縦分けしかないんです。

でも自然界に直線なんかないんです。

自然界のものは全部まわりまわって繋がっている。

ユーラシア大陸だって日本列島だって全部繋がっているわけでしょ。

そして、その繋がっているものをこう図式化したら丸ですよ。

円というのは必ず中心点があるんです。

この中心点が天皇の存在ですよね。

岡野氏
岡野氏

そういう風に考えるとですね、まさにある物理学者が「地球上に書かれた線は、絶対にまっすぐなものはない」と。

必ず最後には結ばれてしまう。

そういうことから考えると、天皇が中心にあるというのは日本人として気持ちがいいことですね。

小名木氏
小名木氏

気持ちのいいことですよ。

それがまた日本の国旗なわけですよね。

岡野氏
岡野氏
そうですね~。
小名木氏
小名木氏
世界でただ一つです。
岡野氏
岡野氏

日の丸。

白地に真っ赤な太陽があるっていうのは、パラオなんか、日本の統治が素晴らしかった、それで色を変えて国旗にしているわけですよね。

まさに素晴らしいことだと思いますね。

小名木氏
小名木氏

アセアン(ASEAN)だってそうですよね。

アセアン(ASEAN)の旗も、丸ですよね。

これ、日本の国旗をモチーフにしている。

そういいう風に世界中の人が思ってくださると言うことは、私たちの先人たちが、私たちのおじいちゃん世代の人たちまでが、本当に日本という国に対して誇りを持っててくださる。

その誇りを持ってくださった日本の形っていうものがすべて描かれているのが実は百人一首。

ここなんですよね。

岡野氏
岡野氏
今日はどうもありがとうございました。
小名木氏
小名木氏
ありがとうございました。

@AJER2015.5.22


編集後記

お二人とも、考えをまとめる前にポンポン会話をされています・・・

日本語的に?な部分はありますが、あえてそのまま記載しています。

あ~、え~は省略しています(笑)

右翼左翼の話、本当にそう思いました。

私が子供のころ、我が家は祝日には国旗を玄関先に立てていました。

おそらく、平屋から集合住宅に引っ越しをしてから、しなくなったと思います。

マンションの玄関には、そもそも国旗を立てるところがありませんからね(笑)

先日、靖国神社へ行った際、国旗を購入しようか悩んだ末、やめました。

いつの日か、祝日にはどこの家の玄関先にも国旗が飾られるようになるといいなと思います。